ジャングル開墾プロジェクト始動2010/10/23

 河口湖のツリーハウス村の仲間、ヒロさんが中心になってジャングル畑を開墾するプロジェクトを始めた。河口湖から車で30分ほどの甲州市で、23年間放置され草や木が生い茂ってジャングルのようになっている荒れ地を借りて、みんなで開墾しようというもの。畑にして無農薬の野菜を育てたり、ツリーハウスを作ったりして、自然暮らしの拠点となる空間を創っていこうという夢のある企画だ。
 10月23日~24日は、まず現地を見て、草刈りから始めようということで集まった。僕は24日に以前からの予定があって、1日だけの参加。23日は実作業が無くて、温泉に行って、宴会するだけということだったので、やや後ろめたいのだが、まあ初回だから。
現地の様子
 当日は12時半集合のところ、都心を抜けるのに時間がかかってしまって、到着が1時間以上も遅れてしまった。現地に直接向かうことにしたのだけど目標がなかなか見つからずウロウロ、ヒロさんに電話しようとしても電波が通じなかったりで、同じ道を何度も行き来しながら苦心惨憺。ようやく到着したころは、引き上げる直前だった。
子どもは大喜び
 対象は1000坪程度とのことだが、どこからどこまでかはよく分からない(ヒロさんは分かっているはずだが)。一面、ススキや雑草が生えている。これはいいな。
 子どもは虫を捕ってくると言って大喜びで走り回っている。
ヒロさんの畑
 近くにあるヒロさんの畑を見に行く。車で10分弱程度の場所にあって、こっちはすでに畑として使われている。蕎麦、小麦、大根が植えられているが、子どもたちはお構いなしに、荒らしまくっている。畑に入るんじゃねぇよ。山の中腹にあってとても見晴らしがよい。
軽トラの荷台
 時間調整も兼ねて、近所の温泉「大菩薩の湯」に立ち寄る。甲州市交流保養センターという大きな施設だ。こんなの近くにあるなんていいなぁ。子供たちはすぐに仲良くなって大暴れ状態。軽トラックの荷台に載せて走れとか、虫をとるぞとか、ソフトクリーム買ってくれとか…。
古民家
 この日の宿泊場所は、近くにある古民家。NPO山梨家並保存会が運営する、「甲州民家情報館」。塩山の上条集落というところにある古民家を再生した施設だ。この集落特有の突き上げ屋根の茅葺きの民家。中には再生の過程の展示などもあるけど、だいたい普通の田舎の民家がそのまま再現されていて、低額で宿泊も出来るようになっている。
古民家の囲炉裏
 囲炉裏で火をおこしたりして、昔の田舎暮らしを体験できる。一方、トイレなんかはウォシュレットで不便はないんだわ。屋根裏が広くて、子どもたちがバタバタ走り回る。どやしつけるがぜんぜん言うこと聞かないし。ヒロさんのお母さんの手料理に、みんなが持ち寄った食材で宴会。取立ての野菜のサラダ、カマドでつくったホウトウ、ワイン豚のしゃぶしゃぶ…。 
豪華田舎料理
 これで一杯やったら最高なんだけど、この日は帰らなければならないので、グッとガマン。8時過ぎに、泣く泣く古民家を後にした。子どもは「泊まりたい、1人でも泊まる」、とかごねていたが、なだめすかして帰路に。幸いなことに小仏の渋滞もなく、スムーズに帰れた。
 と、いうことで僕らはここで帰ってしまったのだけど、翌日の様子も紹介しておきます。
2日目の作業(ハギさん撮影)
 開墾といっても、昔話で聞くような命をすり減らすようなものではなくて、一働きしたらダベりつつというもの。地獄のような労働を強制されたりしないようです。上と下の写真は、ツリーハウス仲間のハギさんが撮影したもの。
2日目の作業(ハギさん撮影)
 以上、トム・ソーヤ倶楽部ジャングル開墾プロジェクト、第1回のキックオフイベントの様子でした。農的田舎暮らしを目指す仲間のコミュニティをつくりたいというヒロさんの思いに共感して集まった、職業も年齢もバラバラの珍妙な集団が取り組む開墾プロジェクト、さてどうなることか。

 ■トム・ソーヤ倶楽部 Natural Farmer's Village 開拓日記 にもっと詳しく出ています。