参院選投開票 ギリギリの2議席2010/07/12

22参院選
 森原選対によってから、本部4階のテレビで開票速報を見る。もう11時過ぎだったので、選挙区での議席獲得が困難な状況がはっきりしている。比例で福島党首が1議席を確実にしたが、その後はなかなか票が伸びず重苦しい雰囲気が充満している。
 事前の世論調査等の分析で225万票前後という数字が頭にあったが、225万では2議席目に届くかは微妙。12時過ぎくらい、開票率10数パーセントの時点で、そのままの割合で全部開いても200万票くらいしか行かないのじゃないかという、勢いだった。
 民主党の結果も思わしくなく、自民党が復調とのことで、社民党も2議席は厳しそう…。えーい、もういいや、ということで帰っちゃおう、と。車で、森原候補や、ウサミさん、ニイツさんを送り届けて3時頃に帰宅。
 テレビやネットを見ても社民党比例はいぜん1。チャンネルちゃかちゃか回していると、お、お、2になっているところがあるぞ。お、お、おぅ、と、うろうろしていたら2議席めがとれた模様。吉田さんだな。おーおーらっきー、ということで寝ました。
 朝刊ではなぜか1となってたりして、本当にギリギリ滑り込んだ感じがありあり。実際、吉田さんは48番目、最後の議席でした。社民党の総得票224万3千をドント割2で112万1千票。47番目はみんなの党の7人目・桜内文城氏、ドントで113万4千票。次点は公明党の7人目、ドントで109万1千票。社民党票があと(3万×2=)6万票少なければ、社民2人目ではなく公明党7人目に議席が行ったということになる。
 3議席獲得までは、113万4807×3+1-224万2736=116万1686票が必要なんだそうです。3議席はだいぶ遠くなってしまった。

  みんなの党 社民党 公明党
  794万3650 13.6% 224万2736 3.8% 763万9432 13.1%
÷1 734万3600 4 224万2736 22 763万9432 5
÷2 397万1825 10 112万1368 48 381万9716 11
÷3 264万7883 17 74万7579 72 254万6477 19
÷4 198万5913 25 56万0684 99 190万9858 26
÷5 158万730 31 44万8547 125 152万7886 34
÷6 132万3942 37 37万3789 143 127万3239 40
÷7 113万4807 47     109万1347 49
÷8 99万2956 55     95万4929 57
÷9 88万2628 61     84万8826 64
÷10 79万4365          

第22回参議院選挙の結果2010/07/12

 結局、第22回参議院通常選挙の結果は、社民党は2議席となった。2議席は2議席でもギリギリの2議席。比例区の総得票数が224万2736票、前回の参議院選挙の263万から15%減、前々回の299万から25%減という厳しい内容だ。
 同じ比例2議席といっても、3に届かず2となったのと、1になりそうなところを何とか踏みとどまった2ではまったく違う。今回の数字を衆議院のブロック比例に当てはめてみれば、たぶん九州以外は全滅になるのではないか。
 政権選択が可能な状況となれば、政権を担いうる大政党以外は苦しいことは当然かもしれないが、現にみんなの党は大躍進しており、十分な準備が出来たとは思えない新党改革、たちあがれ日本のような新党も議席を獲得している。準備不足だった、時間が足りなかったといういいわけはきかないだろう。

  当選者 選挙区 比例区 今回改選 今回非改選 新勢力

選挙前

民主 44 28 16 54 62 106 116
自民 51 39 12 38 33 84 71
公明 9 3 6 11 10 19 21
共産 3 0 3 4 3 6 7
国新 0 0 0 3 3 3 6
改革 1 0 1 5 1 2 6
社民 2 0 2 3 2 4 5
たちあがれ 1 0 1 1 2 3 3
みんな 10 3 7 0 1 11 1
幸福 0 0 0 0 1 1 1
諸派 0 0 0 0 0 0 0
無所属 0 0 - 1 3 3 4
121 73 48 120(欠員1) 121 242 241

 議席を3分の1に減らした2003年の総選挙を幹事長として取り仕切った後に党首となった福島党首。その後、党の総司令官としてとりくんだ国政選挙は04参、05年衆、07年参、09年衆、今回の10年参と連続5回の大敗北。その間の地方議員選挙も大きく減らし、党員数も、支持団体数も地方議員も大幅に減少してしまった。
 こうした事態を本当に真剣に総括することが必要だ。この間、毎回、「踏みとどまった。次はもっとガンバる。」という総括を繰り返してきたわけだが、これはもはや許さないのではないか。
 党全体の責任で、党首一人に責任を押しつけて済む問題ではない、という主張がまたまた党首周辺がら出ているけどどうかなあ。一億総懺悔といって、結局、天皇の戦争責任を曖昧にしてしまったのと同じではないかなあ。軍部の責任が重く、それを支えた多くの国民にも責任があり、天皇一人に責任を押しつけて済む問題ではかっただろうけど、だからといって天皇が戦争責任を問わずに済ませたのは、僕はやはり誤りだったと思っているわけです。天皇の人柄がどうだったかとか、個人として戦争をどう思っていたかとかは関係ないので。

  今回比例得票 今回得票率 07年得票率 04年得票率 01年得票率
民主 1845万 31.56 39.48 37.79 16.42
自民 1407万 24.07 28.08 30.03 38.57
公明 764万 13.07 13.18 15.41 14.96
共産 356万 6.10 7.48 7.80 7.91
国新 100万 1.71 2.15    
改革 117万 2.01      
社民 224万 3.84 4.47 5.35 6.63
たちあがれ 123万 2.11      
みんな 794万 13.59      
幸福 23万 0.39