参議院選の結果を考える(2)2010/08/25

 民主党は今回の参議院選挙のマニフェストに「参議院の定数を40程度削減と衆議院比例定数の80削減」掲げている。まだまだこの通りになるのかは分からないが、秋の臨時国会にも法案を出そうという動きがあるし、次回の総選挙が削減された定数で行なわれる可能性もある。
 この場合は、当選ラインが一気に上がることになる。
 下の表は、衆議院のブロック比例について、民主党マニフェストの通りに80減った場合と、何らかの妥協で削減幅が半分の40にとどまった場合の当選ラインを予測したものである。削減後の定数は現在の定数に機械的に180分の100をかけて四捨五入をして調整したもので、具体的な情報をもとにしたものではない。まあこんな感じかな、というくらいのもの。40減の想定も同じ。
 当該選挙の結果に関する党派別議席配分表で、最低得票の当選者の得票数を当選ラインとした。定数が削減された場合の予想定数順位の候補者の得票数である。実際には有力候補が競り合うような構造や、特定候補が圧倒的な得票してしまったような場合は、あまり変わらないように見えるとか、得票の配置次第でだいぶ変わってしまうのだけど、だいたいの傾向くらいはわかる。定数40削減の場合でだいたい5~10万くらい投票ラインは上がり、35万~45万くらいになる、定数80減だと10~20万程度あがって45~60万票程度になりそうだ。

■定数80減の場合、40減の場合の想定当選ライン
衆議院ブロック別当選ライン削減時

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