森原秀樹が出馬の会見:参議院選挙東京選挙区2010/04/15

森原秀樹出馬会見
 午後2時半から参議院東京選挙区から社民党公認で立候補する予定となった森原秀樹さんの、記者会見に立ち会った。異常に寒い雨がちの天気の下、森原さんや保坂さんらと駅近くで待ち合わせて、東京都庁内の記者クラブに向かう。
 会見には、渕上貞夫社民党全国連合選対委員長、服部良一衆議院議員、保坂展人前衆議院議員(参院比例区予定候補)、北川雄重東京都連合代表、中川直人都連合幹事長らが参加。やや緊張気味ながら、森原さんが出馬の決意に至る心情を語り、熱気ある会見となった。
 現在、服部良一議員の政策秘書を務めている森原さんとは、この間、沖縄問題にいっしょに取り組んで来た仲間。1月のワシントンD.C.への訪米調査団の事務局や、先日の北マリアナ諸島(サイパン・テニアン)視察団の事務局を担った。森原さんが保坂議員の秘書になった昨年春から1年あまりの短い付き合いだが、彼の能力やガッツは十分に分かっているつもりだ。参院東京選挙区は社民党の基礎票だけではなかなか厳しい選挙だが、候補者個人の魅力を全面に押し出してなんとしてでも当選を果たして欲しいと思っている。
 保坂さんは、森原さんを「ミスター・国際人権」と紹介したが、ぬ、ぬ。イマイチだな。なにかいいキャッチはないものか。

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立候補にあたって

森原秀樹

私と日本、そして世界

 ごく一般的なサラリーマン家庭に育った私ですが、父の出身地が広島県で、また、その町の沖合に旧日本軍が毒ガス兵器を秘密製造していた島(大久野島)があり、幼少の頃から戦争・平和といったテーマに関心を持ってきました。そして、学生時代に参加した学生NPOの活動を通じて、世界数10カ国を訪れる機会を得て、世界的な貧富の格差や不平等を目の当たりにし、「世界のなかの日本」という視点とともに「何かが変わらなければいけない」という強い思いを抱くようになりました。学生NPOのリーダーを務めるなかで、「学生・若者の社会的役割」についても真剣に考えた日々でした。

私と政治・社民党

 学生生活を終えてからの10数年間、国際的な人権NGOの専従スタッフを務めました。人間の命や自由を大切にし、いかなる立場の人をも排除しない社会づくりを、国境を越えた連携を通じて実現しようと懸命に活動した10数年でした。日本に住む日本人で、男性で、高等教育も受けているという意味で、ある意味「勝ち組」に属し多数派=マジョリティである自分が、自分の責任として少数派=マイノリティの人びととどのように向き合いともに活動していけるのか、自問自答を繰り返した日々でもありました。

 その間、問題ある法制度を改廃したり、新たに必要とされる法制度を実現したりするために、国の行政や各政党、あるいは国連などにさまざまな働きかけを試みました。話を聞いてくれて共に動いてくれる政党・議員なら党派は問わず接触しました。そうした中、人権や平和を政策にかかげ、一番親身になって相談に乗ってくれて、NGO・市民運動とともに動いてくれたのが社民党でした。

 同時に、そうした活動に携わっていた年月は、新自由主義的政策と二大政党制が強力に推し進められた10数年でした。「強者の論理」「数の論理」ばかりがまかり通るようになり、「弱い者」や「排除された者」、「踏まれた側」の視点がないがしろにされ、少数者の意見が「多数決民主主義」という政治システムの中で無視されていくのをこれ以上見過ごすわけにはいかないと、強く思うようになりました。

 同時に、NGO・市民活動に携わる中で、力不足も大いに実感しました。今、NPOの時代と言われていますが、真に独立し、多くの人々に支持を広げ、政策形成にも影響力を持つNGO・市民運動は、まだ十分には育っていないように思います。いま、新しい世代がもっと力をつけて、いろいろな立場や能力を持った人びとがつながったうえで、少数派や少数者、社会的に弱い立場に追いやられている人たちの現場の声をしっかりとうけとめて、「NGO・市民運動と政治プロセスが新しい形で有効につながること」が必要だと考えるようになりました。

 しかし、少数派や少数者、社会的に弱い立場に追いやられている人たち、そしてNGO・市民運動の「現場の声」を反映させるような政治が必要なのにもかかわらず、社民党の議席数が減っていくのを目の当たりにして、危機感を募らせてきました。なんとしても、マイノリティ=少数派の人びとの立場に立てる政党=社民党が必要だし、少数者の声や存在を意識的・無意識的に無視してしまう危険性のある二大政党制のなかで、しっかりと役割を果たすべきだと強く思うようになりました。

 そのために力を尽くすことが、私が「政治の世界」に身を転じようと決心した理由です。

「政治の世界」への転身

 そうした思いを抱き、昨年、縁あって国会議員秘書に転身し、衆議院総選挙で、それまで私が最も応援していた保坂のぶと前衆議院議員の秘書として選挙事務所(東京8区)で活動する機会を得ました。選挙結果は残念でしたが、保坂のぶと選挙では、旧来から社民党を支持してくださる労働運動・市民運動に加えて多くの市民ボランティアが結集し、とても大きな力を発揮するのを目の当たりにしました。私はそこから、市民運動と政治の新たな関係づくりのヒントを得たように思っています。NGO・市民運動が力をつけ、それが政治(政党)を後押しし、そして力をつけた政党が市民運動をバックアップし…という、いわゆるウィンウィン(win-win)の関係をつくっていかなくては、政治にも市民運動にも未来がないように思います。社民党は、その役割を担えるはずで、そのためには、社民党は変わらなければならないとも思っています。

立候補を決意―連立政権を建て直すために

 総選挙後、やはり社民党の服部良一衆議院議員(比例近畿ブロック)の政策担当秘書として、待ち望んできた「政権交代」という政治の歴史的転換現場の末端に身を置くこととなりました。そして、服部良一議員がそのライフワークとしてきた沖縄の基地問題(普天間問題)への取り組みを中心に、この7カ月間、連立政権の現場を中枢に近いところで見ることになりました。普天間問題やアフガニスタン支援、いわゆる「密約」問題、高校無償化、労働者派遣法改正、中小零細企業支援、原発政策、男女共同参画、子育て支援……この間自分が関わった課題を振り返ると、ひとつはっきりしていることがあります。それは、連立政権の一角を担う社民党がもっと力をつけて、今までの政治にはなかなか届かなかった声―少数派や少数者、社会的に弱い立場に追いやられている人たちや市民運動・労働運動の現場の声―を、政権中枢に届けて具体的な変化をもたらす使命を負っているということです。

 そうした立場から、連立政権を建て直したい、その役に立ちたいと強く思うようになり、今回、立候補を決意しました。

 まだ政治経験が浅い私ですが、東京で育ち生活する者の一人として、さまざまな立場の人びとと一緒に、広がりがあって楽しい選挙活動を展開し、全力で議席獲得を目指します。