社民党第12回党大会役員体制決まる2010/01/28

 ようやく役員体制がきまった。23日、24日の党大会で決めきれず、空席となっていた国対委員長と政審会長が27日夕の両院議員総会で決まり、28日朝の常任幹事会で任務分担を確認したもの。
 マスコミにいろいろ書かれたが、確かに国対委員長と政審会長が空席というのは異常な事態。とにもかくにも上司が不在という緊急事態が解消されてよかったよかった。どうなっているのかとよく聞かれるんだけど、こういうところで内部事情を暴露するのは適当ではないので、とりあえず1月28日毎日新聞朝刊あたりを読んでもらうと、だいたいそんな感じ。27日の朝日新聞夕刊に2つの「条件」というのが書かれているけど、照屋議員と阿部議員の出した「条件」の1つが保坂前議員の擁立という一見関係のない内容だったということがカギではないかな。大会時にはなかった特命常任幹事っていうのがいきなり出てきたのもあるかな。

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2010年1月28日
第1回常任幹事会

常任幹事会の構成について


党首: 福島みずほ
副党首: 渕上貞雄
副党首: 又市征治
幹事長: 重野安正
副幹事長: 中島隆利
国会対策委員長: 照屋寛徳
政策審議会長: 阿部知子
選挙対策委員長: 渕上貞雄(兼)
特命常任幹事: 辻元清美

国民運動局長: 山内徳信
常任幹事(平和市民担当): 服部良一
常任幹事(女性青年担当): 辻元清美(兼)
常任幹事(生活福祉担当): 近藤正道

組織局長: 又市征治(兼)
常任幹事(組織担当):  市川博美
常任幹事(労働担当):  吉泉秀男
常任幹事(自治体担当):  服部良一(兼)

機関紙宣伝局長: 市川博美(兼)

財政局長: 今井健夫

総務・企画局長: 河井卓弥
常任幹事(総務担当):  河井卓弥(兼)
常任幹事(企画担当) : 河井卓弥(兼)
常任幹事(国際担当) : 山内徳信(兼)

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社民党:ドタバタ 国対委員長・政審会長、3日空席の後に就任 党首の調整不足批判

 社民党は27日夜、両院議員総会を国会内で開き、空席だった国対委員長に照屋寛徳、政審会長に阿部知子の両衆院議員を充てる人事を決めた。両ポストは23、24両日の党大会で決める予定だったが、福島瑞穂党首の調整不足に怒った照屋、阿部両氏が大会当日に就任を拒否。「衆参合わせて議員が12人しかおらず、他に適任者がいない」(党幹部)として、役員2人が空席の異常事態が続いていた。両氏は、最後は党首の陳謝などを条件に就任を承諾したが、お粗末な「お家騒動」に、与党の資質を問う声が出そうだ。

 福島氏は昨年12月の党首選で無投票4選を果たした直後、重野安正幹事長を続投させる意向を固めた。国対委員長は辻元清美副国土交通相が兼務していたため、当選1回の中島隆利衆院議員の国対委員長起用を内定し、連立を組む民主党に非公式に伝えたところ「経験不足」を理由に難色を示された。

 福島氏はやむなく、23日の党大会初日にベテランの照屋氏に就任を通告し、阿部氏には政審会長への留任を告げた。ところが両氏は「打診もない」と拒否し、照屋氏は大会を中座して地元の沖縄へ帰ってしまった。福島氏は大会中も調整のため携帯電話を手に壇上を歩き回っていたにもかかわらず、終了後の記者会見では「民主主義の政党のため、いろいろな意見が出て人事が決まらなかった」と述べ、失笑を買った。

 混乱の底流には、福島氏が参院選で党内に要望が強い選挙区からの出馬を避け、比例代表での立候補に固執していることや、今夏参院選への準備の遅れなどに対する党内の不満があり、福島氏の党運営に批判的な照屋、阿部両氏が日ごろの不満を爆発させた格好だ。

 2ポストが空席の3日間、重野氏が国対委員長、阿部氏が政審会長を暫定的に務めた。阿部氏は25日の基本政策閣僚委員会に「党首補佐役」として出席したが、翌朝には財務省が社民党側に「阿部氏は今後、どのような資格と肩書で税調に出席するのか」と問い合わせるなど、政府側も対応に苦慮した。社民党幹部は「混乱ぶりは、与党として恥ずかしい。参院選に影響が出るかもしれない」と自嘲(じちょう)気味に話した。
(毎日新聞2010年1月28日朝刊)


社民人事 国対委員長に照屋氏、阿部氏は政審会長留任へ
2010年1月27日16時36分  路線対立をめぐる混乱で先送りされていた社民党の役員人事で、国会対策委員長に照屋寛徳衆院議員を起用し、政策審議会長に阿部知子衆院議員を留任させることが27日、内定した。同党は同日中にも両院議員総会(衆参12人)を開いて正式に承認する。
 同党の役員人事は24日の党大会終了までに決めるはずだった。だが、党の独自性を発揮できていないことや、参院選に向けた取り組みが遅れているといった批判があり、福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)や重野安正幹事長の党運営に異論が噴出。就任が取りざたされた照屋氏や阿部氏が固辞する事態となった。
 ただ、内向きな混乱には党内から批判の声が絶えなかった。そこで、最終的には(1)福島氏が党の主張を明確にして参院選に向けた態勢整備を進める(2)阿部氏らが求めていた保坂展人前衆院議員の参院選比例区への擁立を検討する、といった条件で互いが折り合った。
(朝日新聞2010年1月27日夕刊)