国内バイク市場は絶滅か2009/09/02

二輪出荷台数グラフ
 最近、単車が売れないらしい。
 実感として、ハーレーと大型スクーターは増えたけど、原チャリがかなり少なくなっているような気がする(←これは根拠のない体感)。実際にも、バイク屋がどんどんつぶれてていて、修理をしてもらえなくなっている「バイク修理難民」も少なくないらしい。僕はこの十数年、たまたま近所にあった大規模なチェーン店「RB」にお世話になっているんだけど、数年前からプライベート工場化とかいって、基本的に一見さんの修理を受け付けないことになった。いくらか払って会員組織に入ると、受け付けてくれるんだけど、無制限に受け付けていると混んでしまって元々の顧客の整備をする余裕が無くなるからということらしい。
 バイク仲間に聞いても、どの店も苦しくなってるみたいだ。それもそのはず、全然売れて無いんだね。ピークだった1982年に334万台あった国内バイク市場は90年代以降減少し続けて、2008年は52万台だから6分の1以下になってしまった計算だ。
 いわゆる「三ない運動」(免許を取らない、乗らない、買わない)が広がったせいだとか、バブルのせいだとか、車にシフトしたんだとか、いろいろ言われてるみたいだけど、いずれにしろ深刻な事態だわ。確かに最近、魅力的な新型車も出てこないし、各社のラインナップも貧弱になっている。市場縮小によって悪循環が始まっているのかもしれない。
 車のETCは5000円もあればつけられるけど、僕がバイクのETCを2年前につけたときは1万6千円とかの助成をもらっても4万近くとられた。バイク屋によると防水・防振とかコスト高な面があるけど、とにかくバイク用は1社しか作って無くいので競争がなくてほぼ定価。高いから需要が無く、他メーカーの参入もない。と悪循環を説明していた。たぶん今も同じ状況が続いているのじゃないだろうか。これじゃ最近はやりの高速1000円も使えないし、車に流れちゃうのもわかるよ。
 僕は「風」フェチで20年以上前からバイクに乗っている。ヘルメットのシールドを全開にしてびゅんびゅん風を浴びて走るのが好きなんだよね。ちょっとおじさんになって、一時は車に浮気をしていたけど、やはりバイクに戻ってきた。まあ雨や雪の日は乗らなくなったけど。それが最近、自転車へのシフトを強めているのはなんといっても駐禁の問題。駐禁の取り締まりが民間委託になってから、都心部ではどんどんバイクが駐禁とられるようになってしまった。最近だいぶ増えてきたけど、バイク用の駐車場は車と比べての圧倒的に少なくて、ほとんど停める場所が無いんだよね。これは、ながらく自転車法と駐車場法のはざまで二輪用駐車場に対する規制が全然なかったツケだ。条件がない実態を、実質的にほとんど取り締まらないことで繕ってきた。そうした運用を、警察が勝手に変えやがったわけだ。
 実際に僕は短期間に3度もバイクの駐禁をとられて、激怒したことを契機にクロスバイクを買ったのだ。一応、バイクも持ち続け乗り続けるつもりだけど、日々の利用率は減少している。バイク屋さん、恨まないで。恨むなら、アホなゼロトレランス政策(不寛容政策)を強引にすすめる警察を恨んでください。本当。

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