「密約」と非核三原則の危機 ― 2009/07/16

民主党の鳩山由紀夫代表は7月15日、都内で記者団に対し、政府の非核三原則(核兵器を作らず、持たず、持ち込ませず)のうちの「持ち込ませず」について、民主党政権が実現した場合の将来的課題として、米国側と見直しを含め協議する考えを示したと伝えられた。
鳩山氏は非核三原則について、「現時点では米国が核を搭載した船を日本に寄港させる意味がなくなっている。非核三原則は現実に守られている」との認識を示したうえ、将来的な見直しについて「北朝鮮の脅威の問題や米国の核抑止力をどう考えるかの議論はあってしかるべきだ」と指摘した。「将来を見据えて考えれば日米間で徹底的に、オープンに議論し、結論を出せばいい」、「密約」問題について「政権をとったら(密約)文書の所在を明らかにしたい。その中で結論を出したい」とも述べた。
自民党の山崎拓元副総裁も7月10日、北朝鮮の核の脅威に備えるため、核搭載の米艦船の日本寄港を認めるため「持ち込ませず」を見直すことを提唱している。
いよいよ、おそれていた事態がやって来たのかも知れない。
「密約」問題を明らかにするということは、「非核三原則」という建前と、「非核二原則」にしか過ぎなかった現実の矛盾を暴くということだから、真相が明らかになった後は、どちらかを変えるということになるのはある意味当然だろう。
非核三原則は実は建前に過ぎなかったことを明らかにした上で、今後は実質として守っていこうという議論になるのが一番よいのだが、これには、守ることの出来ない「原則」であれば「原則」の方を変えてしまうという方向に向かうリスクを伴うことを覚悟しなくてはならない。それでも私は、「非核三原則」を、密約し、ゴマカシながら建前としてだけ護持し続けるよりは、非核三原則が崩されるリスクを負ってでも事実に基づいた議論をするべきだと思っている。
万一、非核三原則が崩されるようなことになったら、少なくとも佐藤栄作元首相のノーベル平和賞は返上せざるをえないだろう。
鳩山氏は非核三原則について、「現時点では米国が核を搭載した船を日本に寄港させる意味がなくなっている。非核三原則は現実に守られている」との認識を示したうえ、将来的な見直しについて「北朝鮮の脅威の問題や米国の核抑止力をどう考えるかの議論はあってしかるべきだ」と指摘した。「将来を見据えて考えれば日米間で徹底的に、オープンに議論し、結論を出せばいい」、「密約」問題について「政権をとったら(密約)文書の所在を明らかにしたい。その中で結論を出したい」とも述べた。
自民党の山崎拓元副総裁も7月10日、北朝鮮の核の脅威に備えるため、核搭載の米艦船の日本寄港を認めるため「持ち込ませず」を見直すことを提唱している。
いよいよ、おそれていた事態がやって来たのかも知れない。
「密約」問題を明らかにするということは、「非核三原則」という建前と、「非核二原則」にしか過ぎなかった現実の矛盾を暴くということだから、真相が明らかになった後は、どちらかを変えるということになるのはある意味当然だろう。
非核三原則は実は建前に過ぎなかったことを明らかにした上で、今後は実質として守っていこうという議論になるのが一番よいのだが、これには、守ることの出来ない「原則」であれば「原則」の方を変えてしまうという方向に向かうリスクを伴うことを覚悟しなくてはならない。それでも私は、「非核三原則」を、密約し、ゴマカシながら建前としてだけ護持し続けるよりは、非核三原則が崩されるリスクを負ってでも事実に基づいた議論をするべきだと思っている。
万一、非核三原則が崩されるようなことになったら、少なくとも佐藤栄作元首相のノーベル平和賞は返上せざるをえないだろう。
コメント
_ おなか一杯 ― 2009/08/29 13:16
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核開発などで何かと話題に上る北朝鮮と台湾の以外な関係をまとめてみましたので
ご参考まで。
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2004/00241/contents/500.htm
http://72.14.203.104/search?q=cache:Dgo-61n9W8sJ:nippon.zaidan.info/seikabutsu/2004/00241/contents/500.htm+%E6%A0%B8%E5%BB%83%E6%A3%84%E7%89%A9%E3%80%80%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E3%80%80%E6%9D%8E%E7%99%BB%E8%BC%9D&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=2
日本財団 図書館
1997/06/10 世界週報
必ずしも足並みがそろわぬ米側の対応
加えて、四月一二日、李登輝総統は、イギリスの賓客との会見の中で、
北朝鮮問題とそれに関する台湾の対応策に言及したといわれる。
だが、かねてから話題となっていた台湾の核廃棄物を北朝鮮で処理する問題については、
既述のギングリッチ米下院議長ですら李登輝総統との会見で抑制を促したもようである。
続きは、
http://blog.goo.ne.jp/nanonano01/e/a79f6b4de71b3837cc0facae2bfe95f7
李登輝先生、来高!?
2009年08月05日 のコメント欄をご覧ください