シビリアンコントロール2006/09/17

報道によると、防衛庁が米情報機関との連携を強化するため、ワシントンに日本大使館から独立した情報専門の連絡事務所を新設する方針を固めたそうだ。軍事情報の専門家同士による緊密なパイプをつくり、日米間の情報共有による同盟強化を狙うとのこと。年明けからの本格化が目標とのこと。相手先はDIA(国防総省国防情報局)、NAS(国家安全保障局)、NGA(国家地空間情報局)などらしい。

うーん。どうしてこういうことを平気で出来るんだろうかね。日米同盟化かなんか知らんけど、軍人どうして勝手に連携して兄弟杯を固めようって、そういうことが許されるのかね。どう見ても、シビリアン・コントロール原則を外れるでしょう。この間、政府間に先立って軍人間で話をしている形跡がどんどん強くなっている。自衛隊のニーズを政府が知る前に米政府が知っている。本来、自衛隊→防衛庁→内閣→国会ってやるべきことが、実質的に自衛隊→米軍→米政府→政府って決まっている。もちろん現場同士の話もあるでしょう。だから大使館にも出向しているわけだし、日常的に交流してるじゃない。でもベースは通常の外交関係の枠内でやれよって。政府は本当にそれでいいのか。各省庁がワシントンに連絡事務所を置いて、それぞれ米省庁と連携してやればいいのか。