法制局からレク2006/07/10

 今日はT議員とK議員と衆法制局T氏に来てもらってレク。さすが条文を書いた人だけあって本当に詳しい。こちらの問題意識が知られてしまうというリスクもあるが、やはり立法者の意図や経緯を把握しておくことは大切だ。研究者の論文とかもそれなりに読ませてもらっているが、ソモソモ論の水準のものがほとんど。条文の適用のされ方や一般法との関係解釈の幅の見極めなど、法制局は研究者よりはるかに水準が高い。T氏は職務忠実、政治的には厳正中立の絵に描いたようないい意味での官僚だが、樋口陽一氏の教え子だそうで本当の内心は護憲派らしい。本人は決してそうは言わないのですが。

インドならなぜ良いのか?2006/07/10

 インドは9日、東部オリッサ州で、核弾頭を搭載できる新型の中距離弾道ミサイル「アグニ3」の発射実験をした。高度12キロまで上昇し標的をとらえないまま海上に落下した。アグニ3は射程3500キロで北京・上海など中国の主要都市に届くとのこと。事前通告はあった模様。
 北朝鮮の味方するわけじゃないけど、インドは良くて北朝鮮だと悪いというのはなぜ?北朝鮮からすれば、自分たちだけよってたかって虐められていると思うのは当然じゃないか。アメリカは大陸間弾道ミサイルミニットマンⅢ等を500基以上も実戦配備しているし、ロシアはSS25等を700発近くも配備している。弾道ミサイル実験自身を禁止する国際法はない。
 インドはいいけど、北朝鮮はダメとかいうダブルスタンダードはやはり説得力を減少させる。金正日は特にケシカランけど、他の45の弾道ミサイル保有国もケシカランのじゃないか。
 現在、弾道ミサイル拡散を規制しているのは「ミサイル技術管理レジーム(MTCR)」、「弾道ミサイルの拡散に立ち向かうためのハーグ行動規範(HCOC)」等の強制力のない緩やかなものだけ。北朝鮮の1回の実験で大騒ぎするより、せめてNPTなみの規範力を持つ弾道ミサイル不拡散体制を確立することこそ必要なのではないのか。