滋賀県知事に嘉田由紀子氏 ― 2006/07/02
7月2日に投開票された滋賀県知事選で、社民党支持の嘉田由紀子氏(京都精華大教授)が当選した。自民、民主、公明推薦で連合滋賀はじめ多くの団体の推薦を受けた盤石の体制の現職・国松善治氏を制した。
●嘉田由紀子 217842票 社
●国松善治 185344票 自民公
●辻義則 70110票 共
新幹線新駅の建設の是非が最大の争点となり、凍結見直しを訴えた嘉田氏に支持が集まった。投票率は44・94%。
●嘉田由紀子 217842票 社
●国松善治 185344票 自民公
●辻義則 70110票 共
新幹線新駅の建設の是非が最大の争点となり、凍結見直しを訴えた嘉田氏に支持が集まった。投票率は44・94%。
ぽっこりおなかご用心! ― 2006/07/03
最近、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)なるものが話題です。がーん。「おなかがぽっこりで健康診断の数値のいくつかが正常値より少し高め」の人が該当し、心臓病や脳卒中を起こす可能性が10~30倍になるんだって!40~74歳男性の2人に1人がメタボリックとその予備軍!そんなにみんな病気なのか?
新手のサボタージュ ― 2006/07/03
君が代の替え歌が流行っているんだって。本来の歌詞と発声が似た英語の歌で、従軍慰安婦をモチーフにしたものらしい。口の動きも本来の君が代と見分けがつかないそうな。今年2月頃からネット上で広がったんだって。うーん、知恵があるねぇ。感心した。産経新聞で高橋史朗氏が「陰湿な形で展開する屈折した抵抗運動」って怒っている。さすが。
以下参考
Kiss Me Kiss me,girl,your old one.
Till you're near,it is years till you're near.
Sounds of the dead will she know?
She wants all told,now retained,for,cold caves know the moon's seeing the mad and dead. (訳)「キスして」 私にキスしておくれ、少女よ、このおばあちゃんに。お前がそばに来てくれるまで、何年もかかったよ、そばに来てくれるまで。死者たちの声を知ってくれるのかい。すべてが語られ、いま、心にとどめてくれるおくことを望んでくれるんだね。だってそうだよね。冷たい洞窟は知っているだからね。お月様は、気がふれて死んでいった者たちのことをずっと見てるってことを。
Kiss Me Kiss me,girl,your old one.
Till you're near,it is years till you're near.
Sounds of the dead will she know?
She wants all told,now retained,for,cold caves know the moon's seeing the mad and dead. (訳)「キスして」 私にキスしておくれ、少女よ、このおばあちゃんに。お前がそばに来てくれるまで、何年もかかったよ、そばに来てくれるまで。死者たちの声を知ってくれるのかい。すべてが語られ、いま、心にとどめてくれるおくことを望んでくれるんだね。だってそうだよね。冷たい洞窟は知っているだからね。お月様は、気がふれて死んでいった者たちのことをずっと見てるってことを。
大先輩に肯き疲れ ― 2006/07/04
昨日は、とある政策グループの会合に出席。自分としては派閥として属しているという意識はないのだけど、人間関係もあるので都合がつくときは参加しているという感じ。高齢化著しくてたそがれな雰囲気だけど、まあこういうことも大事です。80にもなろうというS会長は見た目も怖いし、政治的にもいぜん結構怖い。そろそろボケてもおかしくないのに現役の活動家よりよほど明晰で、発想も豊かだもんね。まるで妖怪変化のようなこういう人たちがバリバリやっていた時代と比べて弱体化したのは当然だなあ。
2次会の後、K氏と。「話を聞きたい」といわれたのだけど、ほとんど聞き役でずーと肯いていたので首がいたくなった。昔話とはいえ、参考になる話も多いけどね。さすがに2時半まで肯いているのはくたびれる。「昔は朝まで飲んでも翌朝びっしり出勤したものだ」と活動家心得を言われたあとだと、そうも言えないんですが。
2次会の後、K氏と。「話を聞きたい」といわれたのだけど、ほとんど聞き役でずーと肯いていたので首がいたくなった。昔話とはいえ、参考になる話も多いけどね。さすがに2時半まで肯いているのはくたびれる。「昔は朝まで飲んでも翌朝びっしり出勤したものだ」と活動家心得を言われたあとだと、そうも言えないんですが。
7月4日といえば ― 2006/07/04
今日、7月4日は千葉県成田市三里塚に成田空港(新東京国際空港)を建設することが閣議決定されて40年目の日。住民の抵抗闘争も40年ですよ。40年。すごいよね。ぼくも20年程前二期工事の頃に連帯だ支援だと言って一時通った時期があるけど、円卓会議(成田空港問題円卓会議)やら党派間のガタガタやらを見ていて何となく足が遠ざかった。ぼくらはそれで済むけど、農民たちはズーッと住んでいて逃げるわけにはいかないんだもんね。大変なことだよね。今年の3月に熱田派反対同盟代表だった熱田一さん夫婦が用地内の所有地を空港会社に売却し反対運動から引退したんだけど、本当にご苦労様でしたって感じ。86歳だもん、スゲーよ。
あと、オリヴァー・ストーンの「7月4日に生まれて」とかいう映画もあったけど、アメリカ独立記念日だね。
あと、オリヴァー・ストーンの「7月4日に生まれて」とかいう映画もあったけど、アメリカ独立記念日だね。
お百姓さんをやっていて泥がつかないわけがない ― 2006/07/05
3月31日、日本原燃は六ヶ所村の核燃料再処理施設のアクティブ試験を開始しました。しかし4月12日には洗浄水漏れ、4月23日には地下道配管下から放射性物質漏れ、5月17日試薬漏れ、5月19日に作業員の体内被ばくとやけど、6月24日に2回目の体内被ばくと事故が連発し、周辺住民は安全性への不安や不信を募らせています。原燃は、「健康や環境への影響はない」と強弁し稼働を続けていますが、いったいどういうつもり? 再処理工場の安全管理体制の評価結果を県知事に伝えるため青森県庁を訪れた石川迪夫日本原子力技術協会理事長は「再処理をする限り内部被ばくは起こる。お百姓さんをやっていて泥がつかないわけがないのと同じ」「体内被ばくを皆無にすることは不可能」って言ったんだって。すごいねー。
確かに普通の原発(軽水炉)とは違って再処理工場は大量の放射能をまき散らします。そういう仕組みなんだから仕方ない。そうなんですよ。石川理事長の仰るとおりなんですよ。でも、ちゃんとそう言って了解してもらったんでしょうね。そうだとすれば、六ヶ所村の人はかなり勇気がある人たちだね。すごいねぇ。
確かに普通の原発(軽水炉)とは違って再処理工場は大量の放射能をまき散らします。そういう仕組みなんだから仕方ない。そうなんですよ。石川理事長の仰るとおりなんですよ。でも、ちゃんとそう言って了解してもらったんでしょうね。そうだとすれば、六ヶ所村の人はかなり勇気がある人たちだね。すごいねぇ。
冗談じゃないぞ!テポドン ― 2006/07/06
いったい何を考えてんだよ、北朝鮮。冗談じゃないよ。どういうつもりなんだろう。テポドンやらノドンやら発射して、いったいどういう得があるんだ?これで喜ぶのは反北朝鮮の反動派だけじゃないの。
まあ拉致疑惑の時もまさか本当にやっているとは思わなかった。親北朝鮮の在日も日本人もいくらでもいるんだから、別に拉致なんてリスクを冒す必要はないと思っていました。合理的に考えればそうでしょうよ。まあこの辺は不明を恥じないといけない。
拉致が事実だったことで、北朝鮮国家がまともな発想の国ではないことは明らかになったけど、それでもあんまりゴリゴリいって対立を深めても得るものはないと思っていた。対話をしながら利益誘導する方が早いだろうと。うーん。でも彼らがあくまで自己中心的な瀬戸際政策を続けて合理的な判断ができないなら、一定の強硬策が必要なのかなあ。ウヨの言うことの方が正しかったような感じは嫌だけどなあ。
まあ拉致疑惑の時もまさか本当にやっているとは思わなかった。親北朝鮮の在日も日本人もいくらでもいるんだから、別に拉致なんてリスクを冒す必要はないと思っていました。合理的に考えればそうでしょうよ。まあこの辺は不明を恥じないといけない。
拉致が事実だったことで、北朝鮮国家がまともな発想の国ではないことは明らかになったけど、それでもあんまりゴリゴリいって対立を深めても得るものはないと思っていた。対話をしながら利益誘導する方が早いだろうと。うーん。でも彼らがあくまで自己中心的な瀬戸際政策を続けて合理的な判断ができないなら、一定の強硬策が必要なのかなあ。ウヨの言うことの方が正しかったような感じは嫌だけどなあ。
今こそ市民の風を! 7・7シンポジウム ― 2006/07/07
「今こそ市民の風を! 07年参院選・平和の共同候補を求めて 7・7シンポジウム」に参加。前田知克弁護士の開会挨拶後、第1部は、上原公子国立市長、川田悦子元衆議院議員、ジャーナリストの斉藤貴男氏、評論家の佐高信氏、作詞家の湯川れい子氏によるシンポジウム(司会きくちゆみ氏)。2部は神田香織さんの講談「井戸掘り五平」等。第3部の地域からの発言。閉会挨拶とアピールが小林正弥千葉大学教授。日本教育会館の大ホールが満員だ。ロビーにも人がいたから実数で1000人近くはいたと思う。この手の集会としては大盛況といえるし、内容的にもまあ良い集会だったといえる。
この会の目的は、改憲の危機にあって07年参院選での護憲派の共闘を求めるもの。具体化はこれからのようだが、①選挙区での革新共闘候補の擁立、比例選挙での共同リストの形成などを目指すとしている。
私は、原則この運動を支持する立場だが、集会の盛会とは裏腹に前途は多難だと感じた。詳細は別途。
主催は実行委員会だが以下の2団体が中心となっている。
●「平和への結集」をめざす市民の風
http://kaze.fm/kaze.html
●護憲共同候補擁立懇談会
http://kyoudoukouho.fc2web.com/index.html
この会の目的は、改憲の危機にあって07年参院選での護憲派の共闘を求めるもの。具体化はこれからのようだが、①選挙区での革新共闘候補の擁立、比例選挙での共同リストの形成などを目指すとしている。
私は、原則この運動を支持する立場だが、集会の盛会とは裏腹に前途は多難だと感じた。詳細は別途。
主催は実行委員会だが以下の2団体が中心となっている。
●「平和への結集」をめざす市民の風
http://kaze.fm/kaze.html
●護憲共同候補擁立懇談会
http://kyoudoukouho.fc2web.com/index.html
7・7シンポの構成と各党の反応 ― 2006/07/08
7・7シンポの主催は実行委員会だが、実態は並列の連絡先となっている「護憲共同候補擁立懇談会」と「『平和への結集」をめざす市民の風」の共催だ。
「護憲共同候補擁立懇談会」とは正式には「イラク派兵に反対し憲法を生かす候補を共同で当選させる懇談会」といい、前回04年の参議院選に際して護憲派の共同候補の擁立をめざし活動し、その後活動を休止していたもの。「市民の風」の活動にも刺激され、今年の3月以来活動を活動を再会させている。代表が前田知克弁護士、事務局長が内田雅敏弁護士で、無所属革新系、労働運動系、市民運動関係の活動家も係わってはいるものの、新社会党が熱心に参加し全体として旧社会党色の強いオールド・ソーシャリスト中心のグループだ。
一方、「市民の風」は2003年冒頭に発足した「地球平和公共ネットワーク」を母体として研究者と市民の緩やかなつながりのなかで具体化したもの。03年末の初会合の呼びかけ人が、後に緑のテーブルの代表となる「チャンス」の小林一朗氏や、地球平和公共ネットの小林正弥千葉大学教授であったことからも分かるように、研究者と市民運動家中心のグループだ。現在の共同代表は小林正弥氏、市民運動家のきくちゆみ氏(グローバル・ピース・キャンペ-ン)、弁護士の河内謙策氏(弁護士)の3者、事務局長は竹村英明氏(平和政策塾)だ。小林氏等の研究者、きくち氏・竹村氏らの市民運動家、河内弁護士等の自由法曹団の共産党系弁護士等が中心。共同代表の小林正弥氏の論文「小選挙区制下、いかに第三極を形成するか」(世界05年11月号)が参考になる。
これに対して共産党は5月20日の赤旗に「参院選での「平和共同候補」を求める運動について」とする論文を掲載し、「共同候補」運動は新社会党の「事実上の“応援団”ではないか」と決めつけ、「策略的な運動」、「運動の発展に困難を」もたらす、多数派結集に「マイナスの効果しかもたらさない」と全面敵対の方針を明確にした。さすがスターリニスト!
社民党は6月29日の常任幹事会で、7・7シンポへの出席要請は丁重に断ることを決め、様子見ながらおそるおそる否定的な対応を決めた。
新社会党は6月6日の週刊新社会に「『7・7シンポ』大成功を」とする記事を掲載し全面支持を明確にしている。実際シンポにも大量動員したようである。共同候補運動に党の命運を賭けるのであろう。
民主党は党としてはいまのところ対象とされていない。
緑系は独自志向が強いようだが、人にもよるし状況次第という段階のようである。
沖縄社大党の対応は不明だが新社と歩調をあわせる可能性が高いのではないか。
以上のような実態を踏まえ、「平和への結集」を支持する立場から分析を試みたい。
「護憲共同候補擁立懇談会」とは正式には「イラク派兵に反対し憲法を生かす候補を共同で当選させる懇談会」といい、前回04年の参議院選に際して護憲派の共同候補の擁立をめざし活動し、その後活動を休止していたもの。「市民の風」の活動にも刺激され、今年の3月以来活動を活動を再会させている。代表が前田知克弁護士、事務局長が内田雅敏弁護士で、無所属革新系、労働運動系、市民運動関係の活動家も係わってはいるものの、新社会党が熱心に参加し全体として旧社会党色の強いオールド・ソーシャリスト中心のグループだ。
一方、「市民の風」は2003年冒頭に発足した「地球平和公共ネットワーク」を母体として研究者と市民の緩やかなつながりのなかで具体化したもの。03年末の初会合の呼びかけ人が、後に緑のテーブルの代表となる「チャンス」の小林一朗氏や、地球平和公共ネットの小林正弥千葉大学教授であったことからも分かるように、研究者と市民運動家中心のグループだ。現在の共同代表は小林正弥氏、市民運動家のきくちゆみ氏(グローバル・ピース・キャンペ-ン)、弁護士の河内謙策氏(弁護士)の3者、事務局長は竹村英明氏(平和政策塾)だ。小林氏等の研究者、きくち氏・竹村氏らの市民運動家、河内弁護士等の自由法曹団の共産党系弁護士等が中心。共同代表の小林正弥氏の論文「小選挙区制下、いかに第三極を形成するか」(世界05年11月号)が参考になる。
これに対して共産党は5月20日の赤旗に「参院選での「平和共同候補」を求める運動について」とする論文を掲載し、「共同候補」運動は新社会党の「事実上の“応援団”ではないか」と決めつけ、「策略的な運動」、「運動の発展に困難を」もたらす、多数派結集に「マイナスの効果しかもたらさない」と全面敵対の方針を明確にした。さすがスターリニスト!
社民党は6月29日の常任幹事会で、7・7シンポへの出席要請は丁重に断ることを決め、様子見ながらおそるおそる否定的な対応を決めた。
新社会党は6月6日の週刊新社会に「『7・7シンポ』大成功を」とする記事を掲載し全面支持を明確にしている。実際シンポにも大量動員したようである。共同候補運動に党の命運を賭けるのであろう。
民主党は党としてはいまのところ対象とされていない。
緑系は独自志向が強いようだが、人にもよるし状況次第という段階のようである。
沖縄社大党の対応は不明だが新社と歩調をあわせる可能性が高いのではないか。
以上のような実態を踏まえ、「平和への結集」を支持する立場から分析を試みたい。
7・7シンポ…いかに共闘が難しいか ― 2006/07/09
「平和のために力を合わせましょう!」ということ自体には、誰も異論はない。まあ、そうですね、と。ところが、これが具体的になると簡単じゃない。
院内に限っても「社・共は同じ護憲派」といっても実際にはかなり違う。164国会だけでも閣法が91本、議員提出法案が61本、条約が14本提出されているが、こうした具体的な法案への賛否だってバラバラ。憲法改悪に反対だったら他の課題はどうでも良いというわけにもいかないじゃないの。発想の回路も戦い方もぜんぜん違うよ。
支持基盤も違う。それぞれの支持基盤どうしが長年にわたって対立してきた経緯もある。共産党は新社会党のと共闘を断った際に新社と部落解放同盟との関係をあげたけど(この主張自身不正確で同意できないが)、こういうことを言い出せば本当にきりがない。まあ、普通は思っていても露骨に言うことはないけどね。共産党は自らのセクト性に無自覚だから言えちゃうんだろうけど。
だいたい、いまも社民主要打撃論なのかどうか知らないけど、共産党は自分以外は全部間違っていると思っているわけで、同陣営内の他勢力にどんどん矢を射るからとても一緒にできないという気持ちが強い。ほとんどの矢は敵陣までは届かなくて、護憲派の仲間に後ろから刺さっているんだから。後ろや横から矢を射てくるんじゃ味方とはいえないじゃない。
こういう不信感を解きほぐしていこうと考えたら、とてもとても難しい。一般論として敵は強大だから一緒にやればといわれても、簡単にはいかないわけですよ。非常に難しい困難な状態なんだということは認識しておいた方がいい。
たぶん唯一の方法は、それぞれが細かいことをぐだぐだ言っているヒマもないような、大きな流れをつくって巻き込んでいくことじゃないかな。裸の党派どうしで話がつくというのはあり得ないと割り切る。それとは別にハッキリとした大きな流れをつくって、それぞれに乗るか乗らないか突きつける。そういう流れが作れれば既成政党も無視できなくなって、合流してくる可能性があるんじゃないだろうか。
例えれば、東京で内ゲバやってるグループ同士も沖縄なんかだと一緒の集会に参加できる。まあ理由はいろいろあるだろうけど、一番大きいのは普通の市民がたくさんいるってことじゃないかな。100人の党派Aと100人の党派Bと10人の市民が集会やったら一発触発でどうにもならないけど、100人の党派Aと100人の党派Bの間に1000人の市民Cがいれば1200人の集会ができる。ほっといても50人の党派Dも10人の党派Eも合流してくるよ。そういう1000人の市民Cの流れをつくることができるかどうかがカギじゃないだろか。市民Cをつくるときに既成政党の力をあてにしてはダメなんですよ。
院内に限っても「社・共は同じ護憲派」といっても実際にはかなり違う。164国会だけでも閣法が91本、議員提出法案が61本、条約が14本提出されているが、こうした具体的な法案への賛否だってバラバラ。憲法改悪に反対だったら他の課題はどうでも良いというわけにもいかないじゃないの。発想の回路も戦い方もぜんぜん違うよ。
支持基盤も違う。それぞれの支持基盤どうしが長年にわたって対立してきた経緯もある。共産党は新社会党のと共闘を断った際に新社と部落解放同盟との関係をあげたけど(この主張自身不正確で同意できないが)、こういうことを言い出せば本当にきりがない。まあ、普通は思っていても露骨に言うことはないけどね。共産党は自らのセクト性に無自覚だから言えちゃうんだろうけど。
だいたい、いまも社民主要打撃論なのかどうか知らないけど、共産党は自分以外は全部間違っていると思っているわけで、同陣営内の他勢力にどんどん矢を射るからとても一緒にできないという気持ちが強い。ほとんどの矢は敵陣までは届かなくて、護憲派の仲間に後ろから刺さっているんだから。後ろや横から矢を射てくるんじゃ味方とはいえないじゃない。
こういう不信感を解きほぐしていこうと考えたら、とてもとても難しい。一般論として敵は強大だから一緒にやればといわれても、簡単にはいかないわけですよ。非常に難しい困難な状態なんだということは認識しておいた方がいい。
たぶん唯一の方法は、それぞれが細かいことをぐだぐだ言っているヒマもないような、大きな流れをつくって巻き込んでいくことじゃないかな。裸の党派どうしで話がつくというのはあり得ないと割り切る。それとは別にハッキリとした大きな流れをつくって、それぞれに乗るか乗らないか突きつける。そういう流れが作れれば既成政党も無視できなくなって、合流してくる可能性があるんじゃないだろうか。
例えれば、東京で内ゲバやってるグループ同士も沖縄なんかだと一緒の集会に参加できる。まあ理由はいろいろあるだろうけど、一番大きいのは普通の市民がたくさんいるってことじゃないかな。100人の党派Aと100人の党派Bと10人の市民が集会やったら一発触発でどうにもならないけど、100人の党派Aと100人の党派Bの間に1000人の市民Cがいれば1200人の集会ができる。ほっといても50人の党派Dも10人の党派Eも合流してくるよ。そういう1000人の市民Cの流れをつくることができるかどうかがカギじゃないだろか。市民Cをつくるときに既成政党の力をあてにしてはダメなんですよ。
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